自分の文章はどう校正すればいい?
目的を 1 つに絞った読み直しを何回かに分けて行い、最後の 1 回の前に文章の見た目を変えましょう。そうすれば、書いたつもりの内容ではなく実際の文字を読めます。メールなら 4 回でも数分で終わり、丁寧に 1 回読むよりずっと多くのミスが見つかります。
丁寧に 1 回読むだけでは足りない理由
自分の文章を読み直すとき、あなたはすでに何が書いてあるはずかを知っています。抜けた言葉は記憶が補い、重なった言葉は読み飛ばし、入力ミスは目が気づく前になめらかに通り過ぎてしまいます。ゆっくり読んでも思ったほど効果はありません。効くのは、読み方を変えることです。
コツは、1 回ごとに役割を 1 つだけ与えることです。論理、リズム、表記を同時に確かめるのは誰にも無理なので、大きな問題から小さな問題へ、順番に見ていきます。これから消す文を磨いても意味がありません。
1 回目:要点ははっきりしているか
各段落の最初の文だけを読みます。それだけで全体の話が伝わるのが理想です。いちばん伝えたいお願いが最後にあるなら、冒頭に移しましょう。最初の文がぼんやりした段落は、たいてい段落そのものの目的もぼんやりしています。
佐藤さん、お疲れさまです。先期の数字に目を通し、田中さんとも少し話しました。金曜の会議の前に確認しておきたい点がいくつかあります。木曜までに最新の予測を送っていただけますか。
佐藤さん、お疲れさまです。木曜までに最新の予測を送っていただけますか。先期の数字に気になる点があったので、金曜の会議の前に田中さんと確認したいと思っています。
事実も丁寧さも変わっていません。後者は、佐藤さんが読み進めるかどうか決める前に、何をしてほしいのかを伝えているだけです。
2 回目:どの文にも役割があるか
1 文ずつ、「この文がなかったら読み手は何を失うか」と問いかけます。中身の前置きにすぎない文(「念のためご連絡させていただきたく、メールいたしました」など)、直前の文を言い換えただけの文、本当は言い切りたいのに弱めてしまう「〜かもしれません」を削りましょう。
順番を見直すのもこの回です。ある文を理解するのに必要な事実があるなら、その事実を先に書きます。
3 回目:声に出して自然か
声に出して読むか、せめて口を動かして読みます。目が見逃すものを耳は拾います。ひと息で言えない長い文、同じ書き出しが 3 文続く箇所、話すときには絶対に使わない言葉。あなたがつかえる場所では、読み手もつかえます。
4 回目:誤字・文法・細かいところ
ここで初めて表面を見ます。その前に、文章の見た目を変えましょう。フォントや文字の大きさを変える、別のウィンドウに貼り付ける、スマートフォンで読む。見慣れない見た目になると書いたときの記憶が切れて、実際に書かれている文字が目に入ります。そのうえで確認します。
- 名前、数字、日付、時刻。1 つずつ元の資料と照らし合わせます。
- 抜けたり重なったりした助詞(「が」「を」「に」)や、同音異義語の変換ミス。改行をまたぐ箇所は特に要注意です。
- 前の回で手を入れたすべての文。新しいミスは修正から生まれます。書き換えた前半と古いままの後半、主語に合わなくなった述語などです。
文章チェッカーにできること、できないこと
チェッカーが得意なのは 4 回目です。疲れず、あなたが何を言いたかったかを知らず、最後の文にも最初の文と同じだけ注意を払います。自分の文章に対して、あなたにはそれができません。
一方で、最初の 3 回の代わりにはなりません。お願いが 3 段落目に埋もれていることも、ある文が何も足していないことも教えてくれません。だから内容と流れは自分で確かめ、最後の 1 回をチェッカーに任せましょう。削った文の誤字を直す手間も省けます。
Private Writing Assistant は、入力中のスペルや文法の誤りに 101 の言語で下線を引き、ワンクリックで修正します。動作するのはあなたのパソコン上の Chrome Built-in AI なので、校正する文章がどこかに送られることはありません。仕組みをご覧ください。